平岡歯科

• 歯並びや噛み合わせの乱れ

  出っ歯（上顎前突）や受け口（反対咬合）、前歯が閉じない開咬、歯が重なり合う乱ぐい歯などは、見た目の悩みだけでなく、発音や咀嚼にも支障をきたします。

• 機能面でのトラブル

  噛み合わせの不調和により、食べ物をしっかり噛み切れない、発音が不明瞭になる、顎関節に負担がかかり顎関節症につながるといった問題が生じることがあります。

• 口腔内の健康リスク

  歯が重なっている部分は磨き残しが多くなり、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
  さらに、噛み合わせの偏りで一部の歯に過剰な負担がかかると、早期に歯を失う原因にもなりかねません。

矯正治療には大きく分けて、歯の表面に金属の装置をつけて動かす「ワイヤー矯正」と、透明なマウスピースを使って少しずつ歯を動かす「マウスピース矯正」があります。
ワイヤー矯正は幅広い症例に対応でき、重度の歯並びの乱れにも安定した効果が期待できますが、金属の装置が目立ちやすく、食事や歯磨きの際に不便さを感じることがあります。
一方で、マウスピース矯正は透明な装置を使うため、装着していてもほとんど気づかれません。
取り外しも可能なので、普段通りに食事や歯磨きを行えることから、口腔内を清潔に保ちやすいのが大きなメリットです。
自己管理は必要ですが、日常生活に取り入れやすく、見た目を気にせず矯正を続けたい方に向いています。

マウスピース矯正（クリアコレクト）の治療期間は、平均すると1年～2年ほどです。
歯並びの状態や治療の目標によって個人差はありますが、多くの方はこの範囲で治療が完了します。
通院は1ヶ月に1回程度が目安です。
治療を始めた直後は歯やマウスピースの状態を確認するために、短い間隔での通院をお願いすることもあります。
来院時には、歯の動きが計画通りに進んでいるかをチェックし、必要に応じて調整や新しいマウスピースへの交換を行います。
無理のないペースで進めながら、確実に理想の歯並びへ近づけていきます。

マウスピース矯正をスムーズに進めるためには、毎日のちょっとした心がけが大切です。
装置は1日20〜22時間を目安に、食事と歯磨きのとき以外は常に装着してください。
装着の際は無理な力をかけず、指で均一に押し込むようにすると破損を防げます。
食事のときには必ず外し、食後に歯磨きをしてから再装着しましょう。
飲み物は基本的に水のみが安心です。コーヒーやお茶などは着色の原因になるため注意が必要です。
また、虫歯や歯周病を防ぐために、歯磨きとフロスを丁寧に行い、マウスピースも毎回流水で洗浄してください。
旅行や外出時にはケースと洗浄用品を携帯しておくと安心です。
スポーツなどで衝撃が加わる場面では、装置を外すことをおすすめします。
こうした習慣を意識することで、矯正期間を快適に過ごすことができ、より良い結果につながります。

• 見た目のコンプレックスが改善される

  歯並びが整うことで、人前で笑うことに自信が持てるようになります。
  第一印象が良くなるだけでなく、自己肯定感も高まり、自然と笑顔が増えることは人間関係や仕事においてもプラスになります。

• 虫歯や歯周病を予防できる

  歯が重なっていると磨き残しが増えやすく、虫歯や歯周病の原因になります。
  矯正で歯がきれいに並ぶと歯ブラシやフロスが届きやすくなり、口腔内を清潔に保ちやすくなります。
  結果として、将来的に歯を失うリスクを減らすことにもつながります。

• 治療スケジュールが立てやすい

  成人の場合は顎の成長が終わっているため、治療計画を立てやすく、予定通りに治療を進められるケースが多いです。
  期間や費用の見通しを事前に把握しやすい点も安心材料の一つです。

• 痛みや違和感を伴うことがある

  装置をつけた直後や調整後は、一時的に歯が浮くような痛みや違和感を覚えることがあります。
  通常は数日で落ち着きますが、治療を始める前に知っておくと安心です。

• 虫歯や歯周病のリスクが高まる

  矯正装置の周囲は汚れが溜まりやすいため、いつも以上に丁寧な歯磨きやフロスが必要になります。
  定期的なチェックとプロのクリーニングも欠かせません。

• 治療期間が長くなることがある

  成人矯正は一般的に1〜2年ですが、症例によっては3年以上かかることもあります。
  長期的な治療になることを理解し、生活の中で無理なく続けられるように準備しておきましょう。